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NDフィルタ(NeutralDensityFilter)

ND.png

[NDフィルタ]

NDフィルタは、特定の波長全域にわたって透過率が一定の光学素子です。特に可視波長域に対応するNDフィルタは、透過した光の色調が変化しないので、カメラ等の減光フィルタに広く使用されております。その光学性能はOD(光学濃度/OpticalDensity)で表され、 透過率Tより下記の式で求められます。

OD=log10(1/T)   ※T=透過率(≦1)

例) 透過率T=0.05(5%)の場合、OD=log10(1/0.05)≒1.3

NDフィルタは複数枚を組合せて用いられる場合がありますが、 その合計のODは、それぞれのフィルタのODの和になります。

例) OD:1(T=0.1)+ OD:0.6(T=0.25)=OD:1.6(T=0.025)

反射型と透過型

NDフィルタは、透過しない光を反射する「反射型NDフィルタ」と吸収する「吸収型NDフィルタ」の大きく2つに分類されます。
反射型NDフィルタには、誘電体多層膜や金属膜が適用されますが、不要光が反射されるため、迷光(ゴースト)の問題が発生することがあります。一方吸収型NDフィルタは、不要光をほとんど吸収するため、膜面での反射が極めて低く、迷光の問題が発生しにくいことが最大の特徴です。ただし、誘電体膜と金属膜を組み合わせた極めて複雑な膜設計となります。

当社の吸収型NDフィルタの特徴

一般的な吸収型NDフィルタは、構成する膜の組成が環境により変化しやすいため、徐々に透過特性が変化してしまうという不具合がしばしば問題となります。市販されているNDフィルタを当社にて検証した結果、環境によって大幅に特性が変動することが確認されました。

当社ではこの問題を解消するための工法を確立し、当社の吸収型NDフィルタは200℃×200Hの過酷環境においてもほとんど特性変化がないほどの耐環境性と光学性能との両立を、高いレベルで実現しております。

吸収型NDフィルタ 光学特性一例

NDフィルタ.